カレーの入れ物について!ランプみたいな形の入れ物の名前と由来

お店でカレーを注文するとランプのような入れ物に、カレールーが入っていくることがありますよね。

あのランプのような入れ物の正式名称を知っている方は、意外と少ないのではないでしょうか。またカレーと言えばインドですから、入れ物のインドから伝わってきたと勘違いをしている方も多いようです。

そこでカレーの入れ物の正式名称、名前が付いた由来や、日本でカレーを入れるようになった理由についてもご紹介をいたします。お家にお店のようなカレーの入れ物があると、いつものカレーも違って感じるかもしれませんね。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

フライパンの焦げ付きをスッキリ落として復活させる方法

主婦なら誰もが経験したことのある、フライパンの焦げ付き。ちょっとの焦げ付きならば、少しぬるま...

缶のプルタブの正しい開け方とプルタブが取れた時の開け方

缶を開けようと思ってプルタブを引っ張った瞬間、缶の蓋が開かずにプルタブが取れてしまった経験がある人も...

フライパンの焦げの落とし方!材質に合わせた効果的な方法

フライパンは毎日のように使う調理器具の一つです。ちょっと目を離したスキに焦がしてしまったという時には...

鋳鉄フライパンのお手入れ方法。長く愛用できる基本の使い方

鋳鉄のフライパンはお手入れが面倒という話を聞いたことがありませんか?多くの方が使っている、テフロ...

鍋の焦げ付きは重曹で落とす!重曹でコゲをスッキリ落とす方法

鍋をうっかり焦がしてしまったら、いつも通りの洗い方ではなかなか焦げは落ちません。長時間ぬるま湯に付け...

ケトル掃除にはクエン酸で汚れを落とす!底の曇りをピカピカに

電気ケトルは忙しい朝にも、短時間でお湯が湧き、毎日のように使っているというご家庭も多いと思います。...

揚げ物鍋のベタつきには重曹を。洗い方と頑固なコゲの落とし方

揚げ物をした後の鍋は油でギトギト。この片付けが面倒で揚げ物はあまり作りたくないという方も多いのではな...

キッチンの狭いスペースに置く場所を取らない水切りの選び方

キッチンが狭いと作業をするスペースも狭く、調理をするのも不便、水切りカゴを置く場所もないとお困りの方...

台所に置く水切りの選び方!狭いキッチンに適したアイテム

狭い台所は、シンク横の作業スペースも狭く、水切りカゴを置くと料理をする場所もなくなってしまいます。...

食器用洗剤の正しい使い方と食器洗いの簡単なコツ

毎日使う食器用洗剤ですが、実は多く使い過ぎているという方が多いようです。洗剤の注意書きには、...

鍋の焦げ落としに酢と重曹が効果的!ホーロー鍋のお手入れ方法

ホーロー鍋を焦がしてしまい、なかなか焦げが落ちない時にはどのような方法だと焦げを落とせるのでしょうか...

フライパンはどんな素材がおすすめ?フライパンの安全性について

毎日の様に調理に使用するフライパン、その安全性について考えたことありますか?使い勝手の良さは気になり...

鍋の取っ手が取り外しできるタイプのメリット・デメリット

家にある鍋やフライパンが古くなり、よくテレビCNや店頭で目にする「取っ手が取り外しできる鍋」にしよう...

揚げ物鍋の素材の特徴を比較!上手な揚げ物鍋の選び方

揚げ物の鍋を購入しようと思いお店で探すと、さまざまな素材の鍋が並び、またいろいろな種類があり、どれを...

幼児用食器のプラスチック製食器の特徴と食べやすい食器の選び方

離乳食が始まる頃になると、赤ちゃんが自分でも食べやすいような食器が必要になります。幼児用の食...

スポンサーリンク

カレーのランプのような入れ物、名前と由来について

カレールーが盛り付けられた銀色のランプのような入れ物は「グレイビーボート」という名前です。

他にも、グレイビーポット、ソースボート(ポット)などと様々な名前で呼ばれることがありますが、実はこのグレイビーボートは、カレーの本場インドとは全く関係のない、イギリスの地から伝わってきた器で、直訳すると「肉汁のボート」となります。

イギリスではグレイビーボートをローストビーフやステーキなどのソースを入れるための器として使い、カレールーを盛り付ける目的では使用しません。

また、カレーの本場インドでも、カレールーをグレイビーボートに盛り付ける風習はなく、たいていはステンレス製の大皿(ターリー)と、丸い小鉢(カトゥリ)が使われていますよね。

カレールーを入れるためではなく、肉料理にかけるソースを入れるために作られた入れ物がグレイビーボート…。
それでは一体どうして日本で、グレイビーボートにカレールーを入れるようになったのでしょうか?

カレーのランプのような入れ物にカレーを入れ始めたワケ

実は、日本にインドのカレーを伝えたのはイギリス人で、カレーを伝えに来たイギリス人が、その他の荷物として持ち込んだものの中にグレイビーボートがあったことが、日本人がグレイビーボートと呼ばれる入れ物にカレールーを入れるようになった理由だと言われています。

日本にカレーを伝えたのがイギリス人

グレイビーボートにカレーを入れるように伝えたのではなく、単に日本人が

日本人

「グレイビーボートにカレーを入れてみたら格好良かった」

「おしゃれで高級に見えた」

ことから始まった日本独自の風習で、もちろん、インドにもイギリスにも、グレイビーボートにカレールーを入れる風習はありません。

カレーの本場インドでは、ステンレス製の大皿(ターリー)に様々な料理やカレールーが盛り付けられた丸い小鉢(カトゥリ)が乗って提供されますよね。

ランプのような入れ物でカレーが出てきたときのマナー

グレイビーボートとカレーの謎は、解明されました。

せっかくですから、豆知識として日本独自のグレイビーボートで提供されるカレーの、正しい食べ方を覚えて下さい。

基本的に食べ方は自由なので、カレールーを全てお皿のライスの上に掛けてしまっても良いのですが、ホテルなどの雰囲気の良い場所での食事の場合には、見栄えがよくありませんよね。

カレーを食べる正しいマナー

ライスの手前側(お腹側)から2~3口分のルーをレードルですくって掛け、食べ終わったら再び手前側にルーを掛けて食べる、という手順を繰り返す方法です。

手前側から順にカレールーを掛けていくのがポイント

いきなりライスの中央にルーを掛けてしまうと、お皿が汚れてしまうだけでなく、ライスにドーナツのような穴が開いてしまうので、見た目が美しくありません。

また、カレーをすくうスプーンを一定方向に運ぶことで、食べ終わりのお皿につくルーの跡が揃うので、お皿がぐちゃぐちゃに汚れず、綺麗になります。

絶対にやめて欲しい食べ方が、スープカレーのように、スプーンにとったライスをグレイビーボートの中に浸してルーをつける食べ方です。
グレイビーボートにはレードルのみを使い、常に綺麗なカレールーが入っているようにすることが大切です。

お家でカレーを作る際の注意点

家でカレーを食べる時にも、グレイビーボートがあると、いつもとは違う高級な雰囲気でカレーを食すことができますね。

ネットなどで手軽に手にはいるので、家族の人数分のグレイビーボートとレードルを買い揃え、お家レストランごっこをしてみるのも楽しいのでおすすめです。

さて、自宅で作るカレーは普段どのように保存しているでしょうか。

カレーの正しい保存方法

カレーは大鍋で沢山作った方が美味しいので、一食分を作るよりは、次の日分も多めに作るという方が多いのではないかと思います。

煮込み料理は寝かせた方が美味しくなると言われていますが、寝かせる場所には注意が必要です。

特に危険なのがカレーの常温保存。
常温のカレーの中には冬場でも菌が増殖しやすく、特に夏場では食中毒などの原因になることもあるので、必ず冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。

鍋ごと冷蔵庫に入れるよりは、小さな密閉容器に一食分ずつ小分けにして入れたほうが、温めるときにも便利ですし、衛生面も保たれます。

作り終わったカレーは、すぐに保存分を別容器に移し、保冷剤などで囲って急速に粗熱をとってすばやく冷蔵庫に入れるのがベストな方法ですので、ぜひ自宅でカレーを作る時の参考にしてみてくださいね。

カレーを冷蔵、冷凍保存をする際のポイント

カレーを冷蔵保存する時には、2~3日で食べ切れる量にすることが大切です。

それ以上保存をしたい場合には、始めから冷凍保存をしたほうが新鮮な状態で保存できますので、冷凍保存の方法も合わせて覚えておきましょう。

カレーを冷凍保存する場合

冷蔵保存と同様に、菌が繁殖しないように急速に粗熱を冷ます必要があります。
鍋ごと氷水に浸けても良いですし、鍋を保冷剤で囲んで冷やすのでも良いでしょう。

鍋は大きいので、カレーを中の方まで冷ますには時間がかかります。氷水や保冷剤につけたらお玉でカレーをかき混ぜるようにすると、時短になりますよ。

冷ましたカレーは、カレーが空気に触れないように、冷凍に対応しているタッパーや保存袋に入れて密閉保存するか、ラップに平らに包んで冷凍するのがおすすめです。

冷凍庫で1ヶ月程度保存が可能ですが、カレーの具材に入れることが多いじゃがいもや人参などの野菜は、冷凍すると食感が変わり美味しくなくなってしまいますので、気になる方は具を取り除いてからルーのみを冷凍するようにしてください。