初めて鍋料理に挑戦しようと考えている人は、どんな順番で材料を入れたら良いのかわからないものです。
入れる順番を考えずに適当に鍋に材料を入れてしまうと、あまり美味しくない・見た目の悪い鍋になってしまうこともあります。
ここでは、鍋に材料を入れる順番についてお伝えします。
鍋に材料を入れるときは、スープの温度で入れる物が変わりますので、どのタイミングで材料を入れれば良いのかを知って美味しい鍋を作りましょう。
また、材料の下ごしらえや食べるときのマナーを知っておくと、もっと美味しく鍋を食べることができます。基本的な知識を知って、笑顔で鍋を食べてくださいね。
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鍋に材料を入れる順番・鍋を火にかける前に入れる材料
●鍋に欠かせない材料の野菜は下茹で処理が必要なものも
鍋は、様々な具材をじっくり煮込んだ寒い季節にはぴったりの料理ですね。
鍋を自分で作ったことがないという人でも、鍋料理の写真を見たり、市販の鍋スープを使えば、具材を入れるだけだから簡単!と思いがちですが、鍋は意外と奥が深い料理です。
鍋に入れる具材によっても、固さや食感に違いがあるので、一斉に具材を投入してしまうと、出来上がった時に煮えていない具材があったり、アクだらけになったりなど、美味しくない鍋になってしまうこともあります。
美味しい鍋を作るためには、材料を鍋に入れる時間を材料に応じて変えることがポイントです。
特に、鍋の材料の中でも芯まで火が通るのに時間がかかる材料は、大根やジャガイモ、人参などの根菜です。
これらの野菜は、おでん鍋の大根のように鍋に入れる前に下茹で処理をしておくことで、鍋に入れた時により味が染み込みやすくなります。
しらたきや春雨などの具材も、下茹でしておくと臭みがなくなります。
また、栄養が詰まったほうれん草も鍋に入れることがありますが、ほうれん草は葉野菜ですが、アクが強い野菜のひとつです。
ほうれん草だけ下茹でして水にさらしてアクをとった状態で鍋に入れるようにしましょう。
鍋のスープが温まってきたときに入れる順番の材料
●鍋に材料を入れる順番~キノコ・豆腐を入れるタイミング~
基本的には、火が通りにくい材料から順に入れていきます。
ただし、鍋はスープが命とも言われるように、スープが鍋の味を決めます。
しめじや椎茸などのキノコは、鍋スープの良い出汁になるので、昆布出汁が沸騰したら先に入れておくと、スープにコクが出ます。
淡白な味の豆腐も、じっくり煮込んで味を染み込ませたいので、早めに投入するのがおすすめですが、絹ごし豆腐の場合は、キメが細かく、短い時間で味が染み込むので、もっと後でも良いでしょう。
このスープの出汁作りの工程が鍋では味の決め手にもなりますので、じっくり丁寧に行うことがポイントです。
鍋のスープが沸騰したらお肉を入れる!葉物野菜を入れる順番は最後
●アクの処理も忘れずに
スープが沸騰状態で材料を長時間煮込む
肉や魚介類を投入したら、アクが出るので、こまめにすくい、アクを残さないようにします。
アクは、食べても問題はありませんが、味に雑味が出てしまいます。
鍋の材料の旨味を純粋に楽しむためにも、アクは出来るだけ残さないことが美味しい鍋を作るコツです。
最後に、火の通りやすい葉野菜などを入れれば、美味しい鍋の完成です。
葉野菜は、煮込むことでカサが減るので、たっぷり入れるようにしましょう。
葉野菜の緑は、鍋の中でも彩りという重要な役割を持ちます。
煮込み過ぎると、鮮やかな緑が消えてしまうので、サッと火を通すくらいにしておくと良いでしょう。
魚介の材料を鍋に入れる順番・種類別の入れる順番
●魚介は火の通り過ぎに注意
魚介を中心とした海鮮鍋は、あっさりしていながらコクもあり、海鮮好きにはたまらない鍋ですよね。
淡白な白身のタラや鮭は鍋に合いますし、牡蠣などの貝類も鍋スープに旨味をプラスしてくれます。
魚介の場合、魚であれば鍋用にスライスしていますし、牡蠣なども生で食べられるくらいなので、サッと煮込むだけで充分です。
逆に、長時間煮込んでしまうことで、せっかくの魚介の身が熱で固くなったり、煮込みすぎて形が崩れてしまい美味しくなくなるので、注意が必要です。
そのため、魚介類は、鍋の材料の中でも最後に入れるようにしましょう。
稀に、豪華なカニを使った鍋にする場合は、足以外の部分を鍋に入れることで、カニの旨味成分がギュっと詰まった美味しい出汁になります。
鍋に入れる材料は下ごしらえをすると美味しくなる
●美味しい鍋を作るためには、材料ごとに下ごしらえすることも必要
ここまでご紹介した鍋の作り方をひと通り読んで、材料をただ切って鍋に入れて煮込めば鍋が出来ると思っていたのに、「鍋って意外と面倒なんだ」と感じた人も中にはいるかもしれませんね。
でも、料理は雑な作り方をすれば、味もそれなりに仕上がるというのは当然のこと。
特に鍋のように、様々な材料を使う場合は、それぞれの材料の特性を理解して適切な処理をすることが美味しい鍋にする秘訣なのです。
肉や魚介類は生鮮食品なので、そのまま入れると、どうしても臭みが出てしまい、スープの味に干渉してしまいます。
そのため、材料をキレイにしたら料理酒などで洗い、下茹でするなどの材料に合った下処理をすることが大切です。
こうすることで、材料が純粋にスープを吸い込んで、美味しい鍋になりますよ。
鍋を食べるときの基本的なマナー・美味しい鍋を食べるには
●鍋はみんなで囲むもの
鍋というと、1人鍋もありますが、大勢で囲んで食べる鍋の方を思い浮かべる人も多いでしょう。
鍋は、みんなでワイワイ食べられる料理ですが、共通の鍋を食べるということで、守るべきマナーもあります。
まず、一度取った具材を間違ったからと元の鍋に戻す行為。
家族やカップルなど気心のしれた人で食べる鍋なら、まだ許されるかもしれませんが、一度口を付けた箸で口に触れた器に入った具材を戻すというのは、人によっては非常に嫌な行為になります。
私も、友人同士で鍋料理を囲んだ時、「シメの雑炊にするのにスープが残り少ないから、具材だけ取るようにしよう」と提案したところ、何を思ったのか友人の一人が自分の器からスープを戻し始め、一瞬場が凍りついたという経験があります。
いくら仲の良い友人であっても、もしくは家族であってもこればかりは「ちょっと…」と言う人が多いのではないでしょうか。
鍋をみんなで囲む時間というのは、話も盛り上がり、楽しいものですが、最低限のマナーはしっかり守りたいですね。