キッチンの換気扇掃除は浸け置きが賢い方法!換気扇のラク掃除

キッチンの換気扇の掃除は大掃除の時にしかしないという方がほとんどだと思います。
また、中には何年も掃除をしていないという方もいるのではないでしょうか。

時間のたった油汚れは、がっちりとこびりつき、ゴシゴシと力任せに掃除しているという方はいませんか?
換気扇は浸け置きして掃除するのがおすすめです。

時間は掛かりますが、おもしろいように油汚れが浮いてきます。
換気扇の浸け置き掃除の方法をご紹介します。

毎年キッチンの換気扇の掃除を汗だくでしていたという方、今年からは浸け置き方式で、もっと楽に汚れを落としてみませんか?

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キッチンの換気扇掃除はまずは分解から

キッチンの中でも換気扇の掃除は面倒ですよね。分解しなければならないのも面倒になりますが、ギトギトの油汚れもうまく落とせるか心配です。でもコツさえおさえれば、そんなに大変ではありません。

キッチンの換気扇には2つのタイプがあります。一つはプロペラファンタイプで、プロペラが回転することで空気を吸い込み、外に排気をする仕組みになっています。もう一つは円筒型のファンがついているシロッコファンタイプで、ダクトを通して排気されます。

それぞれの換気扇に合わせた分解方法をご説明します。作業を始める前に、ゴム手や軍手などを用意して、手に油がつかないようにしましょう。
他にも外した部品を置いておくために新聞紙を広げて用意しておくと良いです。また換気扇は高いところにあるので、踏み台も必要です。

  • プロペラファンタイプ
    プロペラをおさえて、真ん中についているネジを反時計回りに回して外します。
    油がネジの回りで固まってしまって外すのが難しい場合は、ドライヤーを当ててみてください。熱で油が緩み、回しやすくなります。
    ネジを外したら、プロペラを外すことができます。カバーも外します。
  • シロッコファンタイプ
    整流板がある場合は整流板を外します。ブーツ型の場合は換気扇を覆っているフードを外すと作業がしやすくなります。次にフィルターも外します。
    シロッコファンの手前についている円盤を外します。
    シロッコファンの真ん中にある大きなネジを回して外します。シロッコファンが落ちてこないように、シロッコファンを手でおさえながらネジを回してください。
    シロッコファンは手前に引き出すようにして外します。

キッチンの換気扇掃除には重曹がおすすめ

油汚れの換気扇を掃除するときは「重曹」を使うのがオススメです。重曹はアルカリ性なので、酸性の汚れを中和させることで汚れを落とします。換気扇の油汚れも重曹で浮き上がらせて落とすことができます。

重曹を使うときは、重曹を熱湯で溶かすことがポイントです。重曹は水に溶かすと弱アルカリ性ですが、沸騰させることで強いアルカリ性となり、炭酸ソーダに変わります。汚れを落とす力もアップします。

熱湯を用意して、重曹を溶かします。5リットルに対して重曹は大さじ1杯半程度入れてください。水に溶かしてから沸騰させるやり方もあります。ただし、重曹にアルミ製の鍋やヤカンを使うことはできません。アルミ製のものは黒ずんでしまいます。

次に、重曹を使った換気扇の掃除の仕方をご紹介します。

キッチンの換気扇の掃除手順

掃除を始める前に、必ずゴム手をしてください。重曹を溶かした炭酸ソーダは強いアルカリ性なので、手荒れを起こしてしまいます。

  1. 5リットルの熱湯に重曹を大さじ1杯半入れて溶かしておきます。
  2. 取り外した換気扇を、重曹を溶かした熱湯に入れてつけ置きします。
  3. つけ置きしている間に、レンジフードなど換気扇の回りを掃除します。
    重曹を溶かしたお湯を使って拭き掃除をしても良いですが、セスキを使って掃除するのがオススメです。セスキもアルカリ性なので油汚れを落とすのに効果的です。
    水200mlに対してセスキを小さじ半分位の量を溶かしてセスキ水を作ります。スプレーボトルに移して、スプレーしながら拭き取ります。
  4. つけ置きしておいた換気扇を洗います。汚れが浮いているので、スポンジなどでこするだけで汚れを落とすことができますが、落ちにくい場合はブラシなどを使ってこすりとってください。
    つけ置き時間は汚れ具合によって変わりますが、時々状態を見て、汚れが浮いてきているかを確かめましょう。汚れがひどい場合は一晩つけ置くことをオススメします。
  5. 洗った換気扇や部品の水分を拭き取り、元通りに取り付けます。

キッチンの換気扇掃除につけ置きが効果的な理由

換気扇の掃除はブラシでゴシゴシ擦って素早く終わらせたいものですが、しつこい油汚れには「つけ置き」した方が効果があります。
油汚れは酸性のため、アルカリ性に長時間つけておくことで、汚れが浮いてきて剥がれやすくなります。

換気扇の汚れは油とホコリです。油がホコリと混ざって換気扇にべったりとくっつき、ギトギトした頑固な汚れになってしまいます。
油は冷えると固まってしまうので、この汚れをブラシで擦り落とすにはかなりの根気が必要です。力を入れてブラシで擦ることで、細かいキズをつけてしまいます。
また、油はお湯につけることで、冷えて固まってしまった油も溶けて落としやすくなります。

換気扇の油汚れを落とす場合は、重曹を溶かした熱湯につけておく方法が最適です。汚れ具合に応じて、つけておく時間も調整してみてください。汚れがひどい場合は数時間~一晩つけて置くとよいでしょう。

つけ置きする場所がない場合は、ゴミ袋を使う方法があります。45リットルのゴミ袋を2枚重ねて使います。
つけ置きする換気扇や部品をゴミ袋の中にいれたら、重曹を溶かしたお湯を入れます。
ゴミ袋だけだとバランスが崩れて中のお湯がこぼれてしまいますので、ダンボールを使うと良いでしょう。

キッチンの換気扇で重曹を使わない方がいい場合

換気扇の汚れ落としには重曹を使う方法がオススメですが、中には重曹を使わない方が良い場合もあります。

大抵の換気扇は重曹を使っても問題ありませんが、ファンに特殊コーティグがされている場合は、重曹を使ってこすることでコーティングが剥がれてしまう場合があります。
ご家庭のファンが特殊コーティングされていないかどうかを確かめておきましょう。もしも特殊コーディングがされている場合は、重曹は使わずにお湯で汚れを落とすようにしてください。

また、重曹では汚れが落とせない場合は、セスキ炭酸ソーダを使う方法もあります。重曹よりもアルカリ性が強いので、汚れが落としやすい場合もあります。

換気扇の掃除は大掃除の時の年1回だけ、という方が多いかと思います。換気扇の汚れも他の汚れと同じく、汚れが軽いうちにこまめに掃除をすることで、汚れを落としやすく、また、換気扇の機能もよくなります。
つけ置き洗いは時間はかかりますが、力をいれてこすったりしなくて済みますので、意外と気軽に出来るかと思います。一度キレイにしたら、その後はこまめに掃除をするようにしてみてください。